- 2011年8月16日(火)
東京オフィスのナラサキです。
先日、観劇仲間と一緒に舞台「こころ」を観てきました。
原作は夏目漱石です。教科書などで一度は目にした事のある方も多いのではないでしょうか?
ストーリーについては割愛させていただくとして・・・、今回この舞台を見るにあたり、私にはもう一つ楽しみにしていた事がありました。
公演が行われるのが、初めて足を踏み入れる劇場だということです。
渋谷駅から徒歩10分ほどのところにある、『青山円形劇場』が今回の会場でした。
それはとても新鮮な空間でした。
劇場の真ん中に丸いステージがあり、円をぐるりと取り囲むように客席が並んでいます。
一般的なステージで言うところの上手や下手は実質存在せず、360度全方位に開かれた舞台です。
普通でしたら、俳優が後ろを向いてしまえば誰にもその表情は判りません。
ですがこの舞台では、正面も背中も、それぞれの席に座る観客から一心に視線が注がれています。
客席と隔たりの無いステージを中心に、劇場全体が作品世界そのものになったような広がりを感じました。これも演出効果の力でしょうか。
上手く言い表せませんが・・・それは、椅子に座り遠巻きに高い舞台を見上げるいつもの感覚では無く、小説の世界に自分が入り込んだような、とても不思議な空間でした。
迷うことなくその日の夜公演も当日券で観劇し、帰りにDVD予約までしてきました。
パンフレットはともかくその場でDVDまで買う事はあまりないので、どれくらい自分が作品に飲まれてしまったかが我ながら良く分かります。
次は何の舞台を観ようと考えていましたが、もうしばらくこの余韻に浸っているのもいい気がしてきました。
・・・秋のDVD発売が待ち遠しい!
当分は、原作を改めて読み返し、じっくり復習しながら過ごそうと思います。
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