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昔人のデザイン性ある熨斗袋

  • Posted by: VUELO
  • 2010年7月30日(金)
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東京オフィスの平山です。

私は高校時代に授業で礼儀作法を習う機会がありました。そこで、意外と正しい書き方がされない熨斗袋の折り方を幾つか紹介してみようと思います。

のし袋と言っても様々な形があります。そこには昔の人々の、行事にあわせた遊び心や心遣いが溢れていて、そんな細やかな所に私は日本人らしさを感じます。

まず基本中の基本「紙幣包み」これは「たとう包み」とも呼ばれていて、基本中の基本なだけあり、シンプルで少しでも雑に折られるとそれが直ぐに解ってしまう、実は品高く難しい包みです。皆さんが見ている熨斗がこの包み方です。

よく裏を見ると間違えている方が居るのですが、吉事の際は折り返しの下が外に出ていないと行けません。逆は凶事のときの包み方です。お気をつけ下さい。

次は「月謝包み」です。月謝包みは「万葉包み」という大きな物を包む方法の一種となっており、気心知れた人に剥き出し手渡すのが憚られるという事でする包みです。こういう所が日本人の美徳ですよね、細部の心遣いです。

そしてこの月謝包みより簡略なのが「心付けの包み」です。手持ちの懐紙などで手早く作る物で急場で簡易に包める事から「当座金子包み」とも呼ばれています。

そしてお祝い事に良く使われるのが「鶴の祝包み」です。中心に折鶴が来る包み方で、表書きに御祝や寿と書く様な事柄に使われます。正式な御祝いの時などは水引と熨斗をつけて渡します。そして鶴が中心に居る為表書きも上部の文言は右上、指名は左下への記入となります。折り方を少し変えて年玉包みにもしたりします。

そして最後に「敬老の祝包み」。折り方が大変難しい、昔は人間50年といわれ還暦まで生きれる事が少なかった事から、とてもおめでたい事として盛大に祝われてきました。その中に赤い衣を送ると言う風習があるのですが、それはこれからまた、赤子の様に新しい暦をいきるという意味を込めたもので、自分の生年干支を迎える事は、新しい命の再生とも捕らえられていたからです。この包みはちゃんちゃんこの形が象られていて、敬老の祝いに主に用いられています。

昔の人は折り方一つにも細かな技を入れる事で、心意気を表していたんだなと思います。もしよろしければ、この様な包み方を試してみるのも良いと思います。

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