その名前を初めて知った日
- 2010年8月 8日(日)
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こんにちは、東京オフィスの本木です。
AR関連の記事ばかりになってしまいますが、今回は「セカイカメラ」についてです。
先日、頓知ドット株式会社の行なった「セカイカメラ 新ビジョン説明会」を見ました。
今後はセカイカメラをプラットフォームとした様々なアプリが展開されていくようです。
その中でセカイユウシャというアプリが非常に面白そうです。
まぁ、発表はバグだらけでしたが...。
わかりやすく言うと「現実の世界を舞台にしたテレビゲーム」でしょうか。
実際に街に出て、iPhoneをかざし、現実空間に現れたモンスターをたくさんの勇者で協力して倒すゲームです。
それだけでは、特別目新しさがないですが、セカイユウシャが面白い部分は、現実の世界とかなりリンクしているという点です。
キャラを作った所が勇者の出身地になったり、ご当地のモンスターが登場したり、岐阜にある封印を解かなくてはいけなかったり、みんなで酒場でパーティーを組んで冒険に出たり。
今後のアップデート次第では、実際の地価に合わせて相場が変わる露店を作れたり、職安でジョブチェンジできたりするかもしれません。
コロプラが様々な企業とのタイアップを実現させている流れで、各社位置ゲーとリアル店舗とのタイアップをマネタイズの一つとして重要視していますね。
人を実際に動かす事ができるコンテンツは非常に強いです。
今まで、他業種と関わる事の少なかったゲーム業界が他業種と積極的に関わろうとしている中で、そのパイプ役になるのは、僕らのような会社なのではないかな、なんて考えたりしています。
こんにちは、東京オフィスの本木です。
「AR Commons Summer Bash 2010」に行ってきました!のその2です。
▼その1はこちら。
「AR Commons Summer Bash 2010」雑感その1
今回は、28日の締めくくりに行われた「拡張現実創世記を語る」というテーマが掲げられたパネルディスカッションのお話。
モデレーターに頓智ドットの井口氏、パネラーとして『東のエデン』の神山監督、恋愛シミュレーションゲーム『ラブプラス』プロデューサーの内田氏を迎えて行われました。
ARという新しいテクノロジーを、かなり早い段階でアニメとゲームというカルチャーにとりいれてこられたお二人のお話は非常に興味深いものでした。
その中でも面白いなと思ったのは、『東のエデン』も『ラブプラス』も作っている時はARという言葉すら知らなかったということ。
ARという技術は誰もが思い描くような近未来を形にする技術なのでしょうね。
また、『ラブプラス』は1人だと寂しいが2人は鬱陶しい、という人にとって「1.5人」を提供しているというのはなるほどと思わされました。
『ラブプラス』はオンラインゲームではないのに、全国のプレイヤーと同じ時間軸でゲームが進行していて、それが新しい形のソーシャル感を生んでいるのではないでしょうか。まさに擬似オンラインゲームですね。
最後にお二人の次回作の構想のお話があったのですが、これまた非常に面白そうです。
神山監督は「騙されていることに気がつかない映画」を撮りたいそうで、ネット上の嘘を気づかないで流布してしまうような事が日常的になっている中で、視聴者も登場人物も同じレベルで騙されてしまうようなものを作りたいと考えているそうです。
内田氏は、人間という生物としての母体が無くても存在するような情報化された人間、「クラウド型キャラクター」のようなものを作れたらと思っているようです。まさにラブプラスの次のステージですね。
このお二人の考えが、自然とARG(代替現実ゲーム)の方向に進んでいて非常に興味深いです。
その考えはエンタテインメントにとってある意味「パンドラの箱」のような部分を持っていると思うのだけれど、それを躊躇なく開けちゃうであろうお二人の大胆さはとても素敵だと思います。
こんにちは、東京オフィスの本木です。
さて、7/28、29に開催された、AR技術に関するカンファレンス「AR Commons Summer Bash 2010」に参加してきたので、その感想でも書こうと思います。
とにかく登壇者が豪華!
韓Zenitum CEOのアルバート・キム氏や頓知ドットの井口氏、gumiの国光氏、芸者東京の田中氏にクウジットの末吉氏(その他豪華登壇者の方がいらっしゃいました)。さらに、AR三兄弟、『東のエデン』の神山監督、『ラブプラス』プロデューサーの内田氏まで登場して、万が一ここでなにかが起こったら世界のAR業界が滅びてしまうのではないかと思うくらいです。
その中でも印象に残った話を自分なりに咀嚼して書くと、
今のARはロケーションベースだったり、マーカータイプだったりが多いけれども、やはりARを次のステージに持っていくには、マーカーレスの技術が外せない訳で。
既存のロケーションベースに風景やモーションでの認識が可能になると、近々このような未来が訪れるかもしれません。
ただ、そのような技術はすでに開発されていて、すぐに一般化されると思うので、大事なのはこういう技術をどれだけ便利に、どれだけ面白く、どれだけ役に立つ形で表現できるかだと思います。
そういった事は、技術者ではなくて広告会社や制作会社、もっといえば一個人のアイデアで実現できるものなので、不肖ながら頑張りたいと思います。
それにしても、今回は登壇者も参加者もほとんど日本人なのに、なぜかプレゼンが英語でした。
みなさん少したどたどしい英語で頑張ってプレゼンされてました。賛否分かれるとこだと思いますが、ARは近年珍しく日本が先行している技術だと思うので、海外を視野に入れていく為にはいいのではないかと思います。
会場でも言ってましたが、楽天の社内プレゼンとかもそんな感じなのでしょうかね。