居心地がよく、つい長居したくなるような
落ちつきのあるホスピタリティあふれる空間を目指し、
周辺環境や敷地条件などを考慮して
工夫を凝らし店舗をつくります。
また、異業種との一体型店舗など今までにない形や場所での店舗建設、
新たな什器の開発、建材調達など幅広い業務への挑戦が可能です。
前職は設計事務所で、戸建住宅の設計を担当していました。しかし、経営が厳しくなったため転職を決意。ファミリーマートは国内外で積極的な出店を続けている勢いのある会社なので、安定性と将来性を感じて入社を決意しました。
それまで戸建を担当していたため、店舗レイアウトの考案や施工管理は未経験だったのが不安要素でしたが、研修やOJTがしっかりしていたので、必要なスキルや知識はすぐに習得できました。入社半年後からはさっそく一人で店舗を任せてもらえました。
コンビニエンスストアは普段から利用しているので、品数や設備の多さは認識していたつもりでしたが、やはり実際に手がけるとなると勝手が違います。1店舗平均約3800種類の商品のほかATMにコピー機、Famiポート…。そのすべてを安心・安全に、そして快適に利用できるようレイアウトするのは非常に難しいですが、それだけに毎回大きな達成感を味わうことができています。
現在は都心エリアを担当していますが、敷地が極端に狭かったり三角形だったりと、建設に制限がある物件は少なくありません。新築ではないと施工図面がないケースもあり、着工後に排水の配管がないのがわかって大急ぎで工事の手配やコスト調整、物件所有者さまとの交渉を行ったこともあります。
そうした想定外の事態への対応を含め、社内外との緊密なコミュニケーションは不可欠です。設計図を作成する前には、必ず店舗開発担当や加盟者さまから要望をヒアリングし、エリア特性を把握するために自分でも街を歩きます。立地や道路状況、交通量も踏まえて具体的なレイアウトを立案する際には、スーパーバイザーやシステム担当、外部の協力会社とじっくり打ち合わせを行います。そうやって多くの人がかかわった店舗は、ほかにないオリジナルばかり。チームで目標を達成する充実感と、「もっと良い店舗を作りたい」というモチベーションの源になっています。
現場で建設に携わっていると、ファミリーマートの店舗数が予想以上のスピードで増えているのがわかります。しかもそれが世界レベルで進んでいるわけで、その一端を支えているのは大きなやりがいにつながっています。
実は当初、そのスピード感に戸惑うこともありました。しかし、オープン後にお客さまでにぎわう様子を見たり、加盟者さまをはじめ社内外のさまざまな人たちとともに完成を喜び合ったりできるのは、前職で味わえなかったことです。担当エリアの地図に、次々と携わった店舗が加わっていくのを見るのも非常にうれしいです。
今後は、海外部門を手がけたいと思っています。入社前は安定性と将来性を重視していましたが、大きな仕事に挑戦したいと思えるようになったのは、「グローバルNo.1」を目指して成長を続ける環境に身を置いているからでしょう。日本だけでなく世界中の地図に担当店舗を載せられるよう、もっと仕事の質を上げていくつもりです。
※職位・職責・所属・記事の内容は取材当時の情報になります。