新しい店舗を出店する際に必要なプロセスを
すべて手がけます。土地・物件の確保から
加盟者(店舗オーナー)の確保、
開店準備まで一貫して担当。
どこが「売れる」マーケットなのかを現地で
直接調査することも、重要な仕事のひとつです。
前職はマンションデベロッパーで土地の仕入れを担当していましたが、会社の経営が悪化したため転職を余儀なくされました。ファミリーマートの店舗開発職を選んだのは、前職の経験が生かせると思ったからです。
実際、最初は順調でした。入社後1年程で出店に成功したんです。しかしそれから1年以上、まったく契約を成立させることができませんでした。最終的には「これがダメだったら終わりだ」と思うほど有利な条件だった物件があったのですが、競合他社に負けてしまいました。
このときの悔しさは、今でも忘れられません。「次は絶対に負けない」という強い気持ちが、それまで以上の一所懸命さを引き出してくれたのだと思います。また、不動産売買の経験があるという慢心があったのではないかとも反省し、気持ちを引き締めて臨んだ結果、ようやく次の契約を勝ち取ることができました。本当に苦しい日々でしたが、この経験がなければ今の私はなかったと思っています。
担当地域に新しい店舗を出店するのが、店舗開発の仕事です。まずは場所を決めなければなりません。周辺のマーケットや店舗状況などを踏まえて出店ポイントを設定し、現地調査を行って最適な場所を絞り込みます。それから、その土地や建物の所有者さまとの交渉がようやくスタートするわけです。現地調査はいろいろな方法がありますが、たとえば周辺の住宅を訪問して話を聞いたり、通行量を測ったり、通行する人たちにアンケートをお願いしたりして、具体的にどれくらいの人数がどのようなニーズを持っているかを分析します。
所有者さまには、ファミリーマートを出店する意義やメリットなどをご説明しますので、この分析データは具体的な提案材料ともなります。すぐに契約が成立することはほとんどなく、早くて4ヶ月たいていは1年以上、約5年かかることもあります。それだけに、店舗のオープンまでこぎつけたときの達成感は格別です。
外回りが多いため、他の人との連携が少ないと思われがちな店舗開発の仕事ですが、部署内の連携が深く、困ったときは自然に助け合っています。人間性に優れた人が多いことに当初は驚きを覚えました。
もちろん、難しいことや辛いことも少なくありません。何もないところに店舗を作るため、クリアするべき問題も多く、さまざまなトラブルが日常的に起こります。それに対して一喜一憂せず、「必ず店舗を開店する」との強い気持ちで仕事に取り組むことが求められます。
その強い気持ちを支えるのは、ファミリーマートの店舗が街全体を明るくできる力を持っていると確信しているからです。便利な場所で、便利なサービスを。店舗を利用するお客さまや加盟者、物件所有者さま、そして私たちファミリーマートの社員まですべての人が「笑顔になれる店舗」を作るため、これからも日々頑張っていきたいと思っています。
※職位・職責・所属・記事の内容は取材当時の情報になります。